ヘアサロンの経営で最も重要な指標のひとつが「リピート率」です。新規客を獲得するコストは、既存客を維持するコストの5倍以上とも言われます。一度来店してくれたお客さまに継続して通い続けてもらう仕組みを作ることが、安定した売上への近道です。
LINE公式アカウントを活用することで、スタイリスト指名の仕組みづくりやカラー・パーマのリマインド配信を自動化し、手間をかけずにリピーター定着率を高めることができます。
① カラー・パーマのリマインド配信で来店サイクルを守る
カラーの色落ちが気になる時期(施術後4〜6週間)やパーマがとれてくる時期(2〜3ヶ月後)に、タイミングよくLINEを送ることで「そろそろ行こうかな」という気持ちを引き出せます。
- 施術翌日:「ご来店ありがとうございます。色持ちをよくするホームケアのコツをご紹介します」
- 3週間後:「カラーはいかがですか?根元が気になり始める時期です」
- 5週間後:「そろそろカラーの時期です。今月のご予約はこちらから」+予約フォームへのリンク
- 2ヶ月後:「先月ご来店がなかった方へ。ご都合はいかがでしょうか?」
この仕組みはLINE公式の「ステップ配信」機能で設定できます。一度作ってしまえば、新しく友だち追加してくれたお客さま全員に自動で届き続けます。
② スタイリスト指名の仕組みをLINEで作る
お客さまが担当スタイリストを指名できる仕組みをLINEで整えることで、来店の心理的ハードルを下げられます。「あの人に切ってもらいたい」という気持ちを、すぐ予約に変換できる導線が重要です。
リッチメニューに「スタイリストを指名して予約する」ボタンを設置し、各スタイリストの紹介ページ+個別予約フォームへ誘導することで、指名予約数が増える傾向があります。
Googleフォームを使ってスタイリスト指名・希望日時・メニューを一度に受け付け、GASが自動でカレンダーに登録する仕組みを組むことで、電話対応の手間も減らせます。
③ 季節メニューと新スタイルの一斉配信
春の明るいカラー、夏のパーマ、秋のダークトーン、冬のトリートメント強化——季節ごとにLINEで旬のメニューを届けることで、「これをやってみたい」という来店動機を作れます。
- 月1〜2回の一斉配信で季節のスタイルや限定メニューを告知
- 誕生月のお客さまへクーポンを自動送信(GAS連携で実現)
- 新スタッフ紹介や店舗リニューアルのお知らせをタイムリーに配信
一斉配信は月200通まで無料(フリープラン)で送れます。友だちが増えてきたら有料プラン(月額3,000円〜)への移行を検討しましょう。
④ リッチメニューで「予約」「メニュー」「スタイリスト紹介」を1タップに
トーク画面の下部に表示されるリッチメニューは、お客さまが最初に目にするLINEの顔です。ここに必要な情報をまとめることで、問い合わせ対応の手間が大きく減ります。
「LINEを開いたらそのまま予約できるから便利」という声は、リッチメニューを導入したサロンから多く聞かれます。電話問い合わせが減り、オンライン予約比率が高まる傾向があります。
| ボタン | リンク先 |
|---|---|
| 予約する | Googleフォームまたは予約サイト |
| メニュー・料金 | ホームページのメニューページ |
| スタイリスト紹介 | 各スタイリストの紹介ページ |
| 施術事例のInstagramアカウント | |
| アクセス | Googleマップ |
| お問い合わせ | LINEトークへの誘導 |
「自分で設定するのが難しい」と感じたら、代わりに構築します
まとめ——まずリッチメニューとステップ配信から始める
ヘアサロンでLINEを活用する順番は次のとおりです。
- リッチメニューを設定し、予約フォームへの導線を作る
- 友だち追加のQRコードを店内・スタイリスト名刺・Instagramに設置する
- カラー・パーマのステップ配信で来店後フォローを自動化する
- 月1〜2回の一斉配信で季節メニューを告知する
- GASで誕生日クーポンや予約リマインドを自動化する(友だちが増えてから)
最初からすべてを整える必要はありません。①②③から始めて仕組みが動き始めたら、次のステップに進む——この順番が最もスムーズです。