予約の管理は、サロン・整体院・飲食店など多くの業種で日常的に発生する作業です。電話での予約受付、手書きの予約台帳、前日の電話リマインド——これらをすべて手作業でやっている場合、GASとLINEを組み合わせることでほぼ無人化できます。しかも、月額ツール費用はかかりません。

① 予約管理の課題と自動化できる範囲

手動の予約管理でよく起きる問題は次のとおりです。

  • 予約の二重発生(手帳に書いていた内容と電話対応が食い違う)
  • 前日リマインドの電話をかける時間・手間
  • キャンセルの申し出を聞き逃す
  • 深夜・早朝の予約問い合わせに翌日まで気づかない

LINE+GASで自動化できる範囲は次のとおりです。

Googleフォームで予約受付 GASがスプレッドシートに記録 予約確認LINEを自動送信 前日リマインドを自動送信

このフローが動き始めれば、予約受付から前日リマインドまで完全に手を放すことができます。

② Googleフォームで予約を受け付ける

まずは予約フォームをGoogleフォームで作成します。収集する項目の例は次のとおりです。

  • お名前(必須)
  • 電話番号(必須)
  • 希望日時(第1・第2候補)
  • 希望メニュー・コース
  • アレルギー・特記事項(任意)

フォームのURLをLINEのリッチメニューに「予約する」ボタンとして設置します。これにより、LINEを開いたタイミングで予約まで完結する導線ができます。

③ GASで予約確認メッセージを自動送信する

Googleフォームに回答が届いたタイミングで、GASを使ってLINEにメッセージを自動送信します。

自動送信される予約確認メッセージの例
  1. 「〇〇様、ご予約ありがとうございます」
  2. 「ご希望の日時:5月25日(日)14:00」
  3. 「ご確認後、こちらから確定の連絡をいたします」
  4. 「変更・キャンセルはこのLINEからご連絡ください」

お客さまにとっては「すぐに反応が返ってきた」という安心感になります。深夜に予約フォームを送っても翌朝には自動返信が届いているため、対応漏れの心配がなくなります。

GASからLINEへのメッセージ送信には、LINE Messaging APIのチャネルアクセストークンが必要です。LINE Developersコンソールで無料取得できます。送信はWebhookを使わず、GASからAPIを叩く方式のため、特別なサーバー不要で動作します。

④ 前日リマインドの自動送信

GASのタイマートリガーを使って、毎日決まった時間(例:17時)に「翌日の予約がある方」を自動で検出し、リマインドメッセージを送信します。

リマインドメッセージに含めると良い情報:

  • 予約日時の確認(「明日14時のご予約です」)
  • 場所・駐車場情報
  • 持ち物・事前準備のお願い
  • キャンセル・変更の連絡先
整体院でGASリマインドを導入した際、「当日キャンセルが月4〜5件あったのが1〜2件に減った」という事例があります。リマインドが届くことでお客さまが事前にキャンセル連絡をくれるようになり、当日のドタキャンが激減しました。

⑤ キャンセル・変更への対応

キャンセルや日程変更の申し出は、LINEの1:1チャットで受け付けます。GASでキャンセルを検知して自動的にスプレッドシートを更新する仕組みも作れますが、まずは「LINEに連絡→スタッフが手動で対応」というシンプルな運用から始めるのが現実的です。

重要なのは、キャンセル連絡の窓口をLINEに一本化することです。電話・メール・LINE・DMが並存していると管理が複雑になります。「キャンセル・変更はLINEへ」と徹底することで、見落としが減ります。

まとめ——予約自動化の導入順序

予約管理の自動化は、次の順番で進めるのがスムーズです。

  1. Googleフォームで予約フォームを作成し、LINEのリッチメニューに設置する
  2. フォーム回答時に予約確認メッセージを自動送信するGASを設定する
  3. スプレッドシートへの自動記録を確認する
  4. 毎日17時に翌日予約者への前日リマインドを自動送信するトリガーを設定する

ステップ1と2だけでも、予約対応の大部分を自動化できます。GASの設定が難しい場合は、Form Flowにご相談いただければ一括で構築します。