深夜0時に「料金を教えてください」とLINEが来た。返信できるのは翌朝。その間に、別のところに問い合わせて決めてしまう人もいる——構築の相談を受ける中で、こういう話をよく聞きます。

問い合わせへの返信が遅れることで機会を失っているケースは、思っている以上に多いです。LINE公式には、これを解消するための機能が最初から備わっています。難しい設定は必要ありません。

まず無料でできる「キーワード自動返信」から

LINE公式の管理画面に「応答メッセージ」という機能があります。特定のキーワードをユーザーが送ったとき、あらかじめ設定したメッセージを自動で返す仕組みです。追加費用なし、プログラミング不要、設定したその日から動きます。

設定手順
  1. LINE公式アカウントマネージャーにログイン
  2. 「応答」→「応答メッセージ」を選択
  3. 「作成」→ キーワードと返信内容を入力
  4. 「保存」で即日有効化

「完全一致」だけでなく「部分一致」にも対応しているので、「予約したい」「予約できますか」など表現が違うメッセージにも反応させられます。

どのキーワードを設定すればいいか

業種によって違いますが、どのビジネスにも「よく聞かれること」はあります。問い合わせ履歴を見返して、同じ質問が繰り返されているものをキーワードに設定するのが一番効率的です。

キーワード例 返信内容の例
料金 / 値段 / いくら 料金表ページのURL+「ご不明点はお気軽にどうぞ」
予約 / 申込み 予約フォームへのリンク
場所 / アクセス 住所・地図リンク・最寄り駅案内
営業時間 / 何時 営業時間と定休日の案内
キャンセル / 変更 キャンセルポリシーと連絡先

1つのキーワードに対して最大5パターンの返信を設定でき、ランダムで返信することもできます。

「情報収集」もLINEで完結させる

問い合わせの初動を自動返信でカバーしたら、次は情報収集の自動化です。キーワード返信のメッセージにGoogleフォームへのリンクを入れておくと、ユーザーが自分で必要事項を記入して、その内容がスプレッドシートに自動で蓄積される流れを作れます。

Googleフォームは無料で作成でき、回答は自動でスプレッドシートに蓄積されます。「問い合わせが来るたびにメモする」という作業がなくなります。フォームに「希望の連絡方法(LINE / 電話 / メール)」を入れておくと、その後のやり取りもスムーズになります。

さらに踏み込むなら、GASとの連携

ここまでは管理画面だけで完結する話ですが、GAS(Google Apps Script)を使うと自動化の幅がさらに広がります。

GAS連携でできること(例)
  • フォームに回答があったタイミングで、自動でLINEに確認メッセージを送信
  • スプレッドシートの顧客情報をもとに、個別メッセージを自動送信
  • 予約日時の前日に自動でリマインドメッセージを送信
  • 問い合わせ内容に応じてメッセージを分岐させる
GASはGoogleが提供するプログラミング環境です。設定には技術的な知識が必要なため、自動化の範囲が広い場合は専門家への依頼も選択肢になります。

まず「夜間の問い合わせ」だけ解決する

自動化は一気に全部整えなくていいと思っています。まずキーワード自動返信だけを設定する。それだけで、夜間・休日の問い合わせへの即時対応が実現します。

  1. キーワード自動返信:管理画面から設定。追加費用なし、即日有効
  2. Googleフォーム連携:リンクを貼るだけ。情報収集が自動化
  3. GAS連携:本格的な自動化。技術的な設定が必要

「全部まとめて整えたい」という方は、構築を専門家に依頼するのが最短ルートです。どこまで自動化するかの相談から承っています。