「LINE公式、始めた方がいいとは聞くけど、何ができるのかよくわからない」——個人事業主の方から一番よく聞く言葉です。調べると情報が多すぎて、結局どこから手をつければいいかわからないまま、気づいたら半年経っていた。そういう方が多い印象です。

この記事では、複雑な話を一度横に置いて、最初に知っておくべきことだけを整理します。

無料で始められる、というのは本当

LINE公式アカウントは無料で開設できます。「有料ツールが必要」というイメージを持っている方もいますが、個人事業主レベルであれば、まず無料の範囲で十分です。

無料プランでできることは意外と多い。あいさつメッセージ、リッチメニュー、キーワード自動返信、ステップ配信——これらはすべて無料で使えます。ただし配信数に上限があり、友だちへの一斉配信は月200通まで。友だちが100人いれば、月2回の配信で上限に達します。

月200通は「送信メッセージ数」ではなく「友だち数×配信回数」の合計です。友だちが少ない段階は無料のままで十分に運用できます。

友だちが増えてきたタイミングで有料プラン(月額¥5,000〜)への切り替えを検討すれば良く、最初から費用をかける必要はありません。

まず3つだけ設定する

アカウントを開設したら、最初にやることは3つだけで十分です。あれもこれもと欲張らず、この3つを丁寧に作ることに集中してください。

最初に設定する3つ
  1. あいさつメッセージ:友だち追加した人に自動で届く最初のメッセージ。サービス内容・予約リンク・クーポンを入れる
  2. リッチメニュー:トーク画面下部の大きなメニュー。「予約する」「料金を見る」「よくある質問」など主要な導線を設置する
  3. キーワード自動返信:「予約」「料金」などへの自動応答。夜間や外出中でも対応できる

この3つはLINE公式の管理画面だけで設定でき、追加費用はかかりません。ここを整えるだけで、「何もない状態」とは見た目も機能もまったく違うアカウントになります。

始めてみた人が陥りやすいこと

構築の現場でよく見るパターンを3つ共有します。事前に知っておくと、同じ失敗を避けられます。

「作っただけ」で友だちが来ない

アカウントを作っても、誰かに知らせなければ誰も来ません。QRコードをどこに置くかが重要です。名刺・ショップカード・Instagram・店頭POP——お客さまと接触するすべての場所に掲載してください。「登録すると特典あり」を添えると登録率が上がります。

配信が売り込みばかりになる

「新商品です」「キャンペーン中です」という内容が続くと、ブロックされます。ケアのアドバイス・季節の情報・お客さまの声など、読んで得する内容を混ぜることでブロック率が下がります。

設定して安心してしまう

あいさつメッセージとリッチメニューを整えて「完成した」と思ってしまうケースがあります。LINE公式の効果は継続的な配信によって出てきます。月1〜2回の一斉配信を習慣にすることが、長期的な効果につながります。

小さく始めて、少しずつ育てればいい

最初の一歩は「アカウント開設+あいさつメッセージ設定+QRコードをどこかに置く」だけで十分です。完璧に整えてから運用しようとすると、始められなくなります。

友だちが増えてきたら配信を増やし、自動化が必要になってきたらGAS連携を検討する——この順番で育てていけば、費用もリスクも最小限で済みます。「何から始めればいいか相談したい」という方は、お気軽にどうぞ。